削減

非常に厳しい環境にある我が社。
様々な予算が削減されることになりました。


交通費・残業代は70%カット。
30%カットではありません。
70%がカットされ、30%が残ります。


こういう際の常套句は決まっておりまして、
残業代をつけるな!とは言わない。
コンプライアンス違反ですから。
「効率的に仕事しろ」
という曖昧な指示になるわけです。


仕事の絶対量を減らさないと担当者は疲弊します。
まずは、お金になる業務を優先し、
社内向けの業務は、できるだけ簡素化するしかないと思います。
それを分かってる上の人間がどれだけ居るのか・・・。
下々の苦労は続きます・・・。

読了『黒猫・アッシャー家の崩壊』

黒猫・アッシャー家の崩壊 ポー短編集? ゴシック編 (新潮文庫)

黒猫・アッシャー家の崩壊 ポー短編集? ゴシック編 (新潮文庫)

本格推理小説創始者と言っていいでしょう。
エドガー・アラン・ポーのゴシック・ホラー短編を集めた一冊。


ポーに影響を受けたというスティーブン・キング
ラヴクラフトっぽい箇所が随所にあります(こちらが源流)。
西洋流の「怪談話」と思えば楽しめます。


でも相変わらず訳が微妙です。
文庫本69ページ。

彼女の召使いたちが墓の準備に奔走し、
そして四日目の晩には、わたしはただひとり
経帷子に包まれた遺体とともに(後略)

経帷子って、ワタシのイメージでは、これです。

西洋人の死に装束を経帷子って・・・(^^;。
イメージが混乱します。


文庫90ページ。

じつに折りよく転倒したため
その運命を免れたことは慶賀に堪えない

慶賀に堪えないって・・・結婚式以外では聞かないような
前時代的な文章・・・(笑)。
しかも、ここで語られてるのは、転んだために
「穴」に落ちなくて済んだって話なんですよ(笑)。
それにしては大袈裟な言い方だな、と。


この文章のある「落とし穴と振り子」は
カフカの『審判』や『変身』のような不条理っぽさがあって
終わり方は微妙ですが、結構面白かったです。作品としては。
翻訳が・・・平成21年の最新訳なので、
この辺どうにかならなかったものか、と・・・。