第18回 東京国際映画祭

土曜にしては早めに起きて、出掛ける準備。
途中、恵比寿の神戸屋キッチンでアップルパイを買ったりしながら、
東京国際映画祭の会場・六本木VIRGIN TOHO シネマズへ。


東京映画祭は、グランプリなどを決める
メインイベントの「コンペティション・部門」作品上映のほか、
話題の作品を先行上映する「特別招待作品・部門」、
アジアとしての特色を出そうと頑張ってる「アジアの風・部門」、
日本映画界の圧力があったのか?「日本映画ある視点・部門」、
の4つで構成されています。
私たちが観たのは、
コンペティション・部門」の『ドジョウも魚である』という作品でした。


東京国際映画祭というと、世界12大映画祭のひとつで、
随分と敷居が高い感じがしますが、全然そんなことはありません。
確かに、人気俳優の舞台挨拶なんかがあるヤツは取得が難しいかもしれませんが、
そうでもなければ、フツーにチケットぴあなんかで
チケット(一人1500円とか)を買って、
フツーにチケットを切られて、フツーに映画を観るだけです。


会場は、フツーの映画館。
最近のシネマ・コンプレックスで開催されています。
私は、ここで映画を観ることはあまりないのですが、
映画祭のない時は、フツーにスターウォーズとかをやってる劇場なのでしょう。
比較的新しい映画館なので、小綺麗ですが。

やや混みあっていたのと、プレス用のブースがあった以外は
通常営業と何も変わりなし。
フツーにポップコーンも売ってましたしね(笑)。


とはいえ、会場の映画館の広さにはビビりました(笑)。
600人以上入る箱だそうで・・・。


ここまで”フツー”を強調してきましたが、
フツーの映画と違うところが二つあります。
一つは、パンフレットを売ってないということ(これはどうでもいい)。
もう一つは、入場時に「観客賞投票用紙」を配られることです。
これはA4くらいの紙、四隅に
「大変良かった」「良かった」「普通」「良くない」と書いてあり、
それぞれが切り離せるようになっています。

観終わった後に、観客が「良い」などを切り離して
箱に投票する仕組みです。


映画祭のグランプリなどは、
あくまで審査員が決めます(今回の審査委員長はチャン・イーモウ)。
私たち一般の観客は、この投票用紙で「観客賞」を決められるだけです。
でも、ちょっとした参加気分は味わえます(笑)。


さて、肝心の鑑賞作品『ドジョウも魚である』ですが、作品紹介によると
「中国映画界の期待を集める若手監督による最新コメディ」
とのことですが、全然笑えない映画でした(笑)。
意外と深刻で、中国の地方と首都・北京の経済格差、生きることの厳しさ、
その中で節を通すことのすがすがしさなどを描くもので、
途中途中に笑える箇所はあるものの、
ジャンルとして「コメディ」に分類するのは、どうかと思います。
笑うつもりで観に行った映画がこれじゃぁ・・・
軽いものが食べたくてお粥を注文したら、焼肉が出てきたみたいな、
そんな裏切られた感を味わうことになるでしょう(笑)。
どっちかと言うと「ヒューマン系」の映画じゃないかなぁ。
私の評価は「良い」でしたね。
思ったよりは良かったので(笑)。
でも、絶対全国ロードショウとかにはならない作品ですね。
単館系ですかね。
ストーリー紹介には、以下ような説明が載ってました。
興味のある方は、どうぞ。

張美麗先生の脚」('02)で中国でもっとも権威ある金鶏賞5部門を受賞したヤン・ヤーチョウ監督最新作。北京へ向かう列車の中で知り合った“ドジョウ”という名の男女。しっかり者のシングルマザーと調子のいいナンパ男のやりとりをユーモアたっぷりにつづる。


先ほど、普通の映画と違う点は二つと書きましたが、
よく考えたら三つありました。
1=パンフレットがない
2=観客賞投票用紙が配られる
3=映画の字幕が英語、日本語など多言語対応
以上の通り訂正致します。m(_ _)m