質疑応答概要(興味のある方だけどうぞ)

上段からの続き。
質疑応答に先立って
既に貰っている質問状について回答するとのコメントがありました。

のまネコ』問題についての考え方

従来通りの報告に近いです。
アスキーアート文化への理解が不十分で、
企業の論理を優先させてしまった、とのことで
ロイヤリティは収受しないとのこと。
この件には、ワタシ個人的には興味なし(笑)。

議決権がネットで違法販売されているという件について

株主総会は、株主の固有の権利であって
代理行使を依頼する場合のみ認められる。
オークションへの出品は認めておらず、
オークション会社にも言っている。
という内容でした・・・。


以下、一般質問。

質問①
a-nation(エイベックスの大型ライブイベント)の公演回数が減っているが、どうしたのか?


回答:
会場数は減っているが、昨年は長崎でやるなど
新しい都市を開拓している。
動員規模は23万人と変わっていない。
規模を縮小しているつもりはない。

質問が終わった時に、松浦社長が周囲に
「減ってる?」と訊いているのをマイクが拾ってて面白かった(笑)。

質問②
短期借入金が、昨年から100億円ほど増えている。
買収したドワンゴの運営と、株価への影響について、どう考えるか。


回答:
100億円はドワンゴへの出資に必要な金額。
当社にとって100億円の出資は、
負の影響があるような額ではない。
株価への影響は、これだけの問題ではないので説明しにくい。
エイベックスはネットワークを中心に配信に力を入れている。
そのための戦略的な提携と、エイベックスもドワンゴも考えている。
すぐに効果はないかもしれないが、企業力を上げていく。
それが株価にも寄与すると思う。

まあ、成長著しいネットワークへの投資として
コンテンツ開発に定評のあるドワンゴを買収(出資?)すると言うのは
非常に、理解できる投資であると思います。

質問③
浜崎あゆみの着替え盗撮映像がネットに流れているが、把握してるか。


回答
事実であれば徹底的な対応をしていく。
ただ、それについてはニセモノであると思う。
本物であれば対応していく。

どういう回答を期待したのだろう・・・?

質問④
前々回の臨時株主総会は平日に行われ、
私が質問した時に、取締役が舌を出して唇を舐めまわしていた。
いかがなものか(失礼ではないか)。


回答:
質問者の方も緊張されているようだが、
壇に立つのも結構緊張するし、唇も乾くものである。
唇を舐め回すのも緊張によるものと考える。
そもそも、本件議案と関係ないと思う。

松浦社長の回答に拍手が起こる。
質問者の方は、前回失礼な扱いを受けたと思ったようだが、
今回も失礼な対応を受けたと思っただろうか。

質問⑤
エイベックスはSMエンターテイメントと提携しているが、
あの会社のCDには、CD+というボーナスデータが入っている。
エイベックスもDVDのゾーンなどの枠を取り払っていって欲しい。


回答:
新しいメディアには興味がある。
そもそもCDエクストラを作ったのは自分達であると自負している。
音楽+αを検討していきたい。

ふむ。

質問⑥
所属アーティストのAAAが最優秀新人賞を取ったが、
テレビ出演などが少ないと思う。
ジャニーズの影響か。


回答:
AAAは、それぞれ個別に活動ができるようにしている。
ボーカルは既にハリウッド出演が決まっているし、舞台もやった。
今後も力を入れていくアーティストである。

ほう。

質問⑦
売上げが14.4%伸びているのに、
利益は横ばいになっている。
経常利益10%、最終利益5%を目標にして貰いたい。


回答:
3年間の中期計画の初年度であるため、
将来への成長に投資をしている部分がある。
もちろん足元の業績はマストだと思っているが、
投資についてご理解を頂きたい。

ま、そういうことなら・・・。

質問⑧
株主総会の会場である、東京国際フォーラム
入口が沢山あって分かりにくい。
朝5時から並んでいるが、後になって
株主が自主的に並んでいると言われて並び直された。
もっと分かりやすくして欲しい。


回答:
申し訳ない。来年より解決したい。

そうですね。

質問⑨
売上げは伸びているが、倖田來未に依存しているように思える。
そもそも日本の音楽市場は日本市場に依存している。
世界展開はないのか。


回答:
日本語のまま世界に売るのは、言葉の壁などから難しい。
今まで海外と言うと欧米が中心だったが、
アジア、特に東アジアに力を入れていく。

それは良いですな(^^)。

質問⑩
今回提案されている定款の変更で、
取締役も監査役も責任の免除などが上程されている。
法的に問題はないが、監査が甘くなるのではないか。
社内的に、どういう経緯で上程されることになったのか。


回答:
優秀な人材を獲得するため、
後顧の憂いをなくした状態で受けて貰える環境を作る意味がある。
責任逃れをするような意図はない。
全面的に力を入れてもらうための変更である。

いい質問でした。
回答も充分良い出来ですが、やはり苦しい。
責任回避のためでしょうな。

質問⑪
経常利益の1%を社会還元に使う会社があるが、
そのような考えはあるか。
また、株主優待制度の拡充はないか?


回答:
エンターテイメントの会社なので、
多くの人に楽しんで貰うのも社会貢献の一つである。
CRSというキーワードで様々な活動を行っていく。
株主優待制度の拡充ではなく、
配当年間40円、株主優待価格でのグッズ販売(株主総会会場で)、
a-nationの抽選招待など、サービスを提供する場を作っていく。

もうちっと社会還元考えてもいいかなぁ・・・。
どうなんだろ?

質問⑫
のまネコのロイヤリティを受け取らないと説明があったが、
決定したのは、販売した後である。
販売した製品には、ロイヤリティが乗っていたはず。
どのように処理されたのか。


回答:
発表以降は収受していない。

う〜ん、質問に答えてないような・・・。
結局、発表前のは貰ったってことですか?

質問⑬
今年に入ってUSENの持分比率が下がっている。
宇野氏(USEN社長)のエイベックス取締役辞任の経緯と
今後の関係について教えて欲しい。


回答:
宇野氏の辞任は一身上の都合と聞いている。
USENとの業務提携は、引き続きやっていく。
当社の構造改革1年目の年に
USENが安定株主に入ってくれたことは、ありがたかった。
持分比率が下がったのは、USENの都合だろうが、
友好的な関係は続けていく。

模範的な回答かと。

質問⑭
USENの宇野社長がライブドアを買って、
宇野社長がUSENに売って、
ライブドアが損害賠償を求められた場合、
USENとエイベックスは厳しいことになるのではないか。
また、株主配当総額が減っているのはなぜか。


回答:
ライブドアが損害賠償を求められることで、
USENが厳しいことになるかは分からない。
USENは親会社ではなく、大株主の一人なので、
当社に影響はないと考える。
株主配当総額が減っているのは、
自己株取得を実行した結果である。
一株当たりの配当額は、年額40円で減っていない。
配当については、昨年度
利益が8億円なのに対して、17億円の配当を払うなど
昨年の方が無理をしていた。
配当性向は30%以上やっている。
安定的な配当を実施していきたい。
さらに業績が上がれば、40円以上も考えたい。

配当性向については立派だと思います。
会社側の回答は理解できます。
ここで「質問は、あと3人の方に」と仕切りが入る。

質問⑮
セグメントとは何か?


回答:
セグメントとは、音楽・映像など事業ごとの区分けである。

おいおい・・・手を挙げて訊くほどのことか・・・?(^^;

質問⑯
音楽配信が増えているが、街のレコード屋対応として
何か考えているか。


回答:
パッケージは今年から若干の増加に転じた。
店側も再編の動きがあり、小売チェーンなどでは
eコマースを展開などもしている。
我々としてはパッケージの魅力を最大限伝えていきたい。

レコード屋対策って・・・あるのかなぁ。
松下電器が街の電気屋さんを大事にするような感覚か・・・。
良くは分かりませんが。

質問⑰
ファンクラブに力を入れていくとのことだが、
ファンクラブを通じて買ったa-nationのチケットは
席が悪くて残念だった。
ファンクラブにもっと特典はないのか。
また、大塚愛のファンクラブは携帯を通じて行っているが、
携帯に親しんでない人には、敷居が高くデジタルデバイドになっている。


回答:
チケットは、優先予約などがあるが
公演数が決まっており、席は厳正な抽選になっている。
公演数の数を増やすのは、アーティストの体力的・精神的に
良くないと思うので、公演数が増やせない。
限られた席数の中でやっている点をご理解頂きたい。
ファンクラブについては、
リアルなファンクラブとモバイルファンクラブが確かにあり、
客層によって、一番親しみやすい方法を考えている。
倖田來未大塚愛鈴木亜美
モバイルファンクラブになっている。
モバイルだけと言うのもどうなのか、
という意見はあり、努力はしている。
現段階では、具体的なスケジュールはないが。

ほう。
モバイルだけってのも、何だかなぁという気がしますね。
ワタシもデジタルデバイドされる側か?!(^^;


以上で質問は終了。
採決は、全議案を了承して終了。
いつも、この採決ってのはあっけないですねぇ(笑)。
思うんですが、個人株主の参加が多い株主総会って、
ソニーもそうなんですが、質問のレベルが低い気がします。
まあ、色んな人がいますからねぇ。