映画『素晴らしき哉、人生!』

家に居たので、以前500円で買ったDVDを観ました。
1946年公開と古い映画です。
著作権が切れているので500円なんですね(^^;。

素晴らしき哉、人生! [DVD]

素晴らしき哉、人生! [DVD]

物語は、こんな感じ。
映画は、神様と天使の会話から始まる。
「自殺をしようとしている人間が居る。それを助けよ」


小さな町で生まれた主人公は、池に落ちた弟を助け、
バイト先の薬屋で主人のミスをかばう心優しい少年ジョージ。
彼は、小さな町を飛び出して広い世界を旅することを夢見ていた。
しかし、町を出て大学に行こうとした時に父が倒れる。


悪徳資本家に対抗して、
父の会社を継いだジョージは世界の夢を一時的に諦め町に留まり
弟を大学に行かせることにした。
悪徳資本家の妨害を受けながら、
貧しい人々が家を持てるようお金を貸す住宅金融を営むジョージ。
弟の帰郷とともに、会社を譲ることになっていたが、
その弟は、結婚していて義父方の家業を継ぐことを決めてきていた。
ジョージは弟を責めることもなくひそかに荒れるが、やがて幼馴染と結婚。
いよいよ、世界を回る新婚旅行に出る事にした。
しかし、その矢先に大恐慌が勃発。
新婚旅行の費用を、会社の債権者に融通し、再び世界の夢は叶わない。


子供も生まれ、町の人から慕われていたジョージだが、
町を出たことは結局一度もなかった。
クリスマスの日、叔父が会社の存続に必要なお金(8000ドル)をなくし、
それが悪徳資本家の手に渡ってしまう。
悪徳資本家は、そのお金を着服ししらぬ顔。
屈辱を覚悟で、お金を無心しに来たジョージに冷たい言葉を浴びせる。
ジョージの手元に残ったのは1万5000ドルの生命保険の証書だけ。
過度のストレスで家族に当り散らしたジョージは、自暴自棄になり
自殺を覚悟して橋の上にたたずんだ。
そこへ天使が現れ「お前が生まれなかった世界を見せてやろう」と言う・・・。


現在の我々には、ベタな展開とも取れるストーリーでしょう。
もしかしたら、この映画を元に幾つものコピー作品が作られ
「ベタ」になっていったのかもしれまん。
それに、神様と天使の会話シーンなんて宇宙に浮かぶ電球が明滅する
特撮とも呼べないチャチさ(1946年の映画ですし)。
でも、非常にいい映画です!
最後はハッピーエンド。
謳いあげられる人生賛歌。
人生は捨てたもんじゃない!
そんなメッセージが伝わってくる作品です。
大昔のものであれ、名作は名作ですね。
ワタシも泣いちゃいました(T_T)。