PS3発売で逆転した日米の力関係

NIKKEI NET内に↑というタイトルの面白いコラムがありました。

日米のゲーム産業の力関係が逆転したという厳しい現実だ。ゲーム機本体を開発するSCEやそれ向けのタイトルを発売する日本のソフト会社が握っていた、ビジネスモデル構築とタイトル開発力の両方の主導権が、米国企業に移ってしまったのである。

という内容。
細かく言えば、

E3後、PS3をめぐって、何か決定的な変化がアメリカで進んだ。Xbox360の攻勢の前に、SCEAはなりふりを構わず、北米の有力企業に非常に有利な条件を提示して支持を取り付けざるえなかった。

要するに、後発ゲームとして登場せざるを得なかったPS3は、
北米市場でソフト会社に有利な条件を提示してまで、
PS3向けのソフトを用意してもらうことになったということ。
主導権が、当たり前と言えば当たり前だが、
優良なコンテンツを提供するソフト会社に移りつつあると言うことだ。

それは結果的に、日本とアメリカとの間の力関係を完全に逆転させる事態を引き起こそうとしている。北米企業が日本企業よりも、決定的に上位に立つ時代がついに到来した。E3から東京ゲームショウの間に、一般のユーザーには見えない「ミッドウェー海戦」が起きて、戦況が完全に逆転した。これは「日本のソフト企業は世界で売れる日本のプラットフォームに乗れば勝てる」という図式の崩壊を意味している。

日本も優良なコンテンツを持つソフト会社が必要だと言うことか?
ドメスティックではなく、
グローバルに展開できる優良なコンテンツを持つソフト会社が。


そう言えば今週の日経ビジネスの特集も、「電子二等国ニッポン」だし。
日本は、帝国主義が終わる頃に帝国主義を奉じたように、
どこかワンテンポ遅れているのだろうか。
世界の変化に付いていけてないのだろうか。
過去の栄光にすがり、
日本は実力以上の「優等国」だと思いこんでいるだけかもしれない。
もっと、前に進もうという活力が必要なのかなぁ、と
漠然と思いました。