定期を拾う
23時過ぎ、家への道を急いでいると
道の真ん中に茶色い何かが落ちていました。
なんだろう?と拾い上げると定期入れ。
うおおおぉぉぉ・・・この時間に拾っちゃったか・・・。
何か手がかりはないかと、定期入れを探ってみると、
「学生証」・・・落としたのは有名大学の女子学生のようです。
「定期」・・・学校までの往復らしい。
「勤怠カード」・・・バイト先のものらしい
「時間割表」・・・授業の予定など
電話番号とかの記載はなし。
現段階で落とした本人と連絡を取る手段はありません・・・。
駅と家の距離の半分くらい来ていたものの、
回れ右して駅の方向へ・・・とほほ。
交番か駅に届けるか迷ったんですが、とりあえず交番。
・・・。
誰もいません・・・orz。
電話が置いてあって、誰もいない場合は署に連絡を取って欲しいと
書いてあるので、電話しました。
どうも別の捜査で、交番勤務の人はは出払ってるらしい。
ワタシ「じゃあ、定期も入ってることですし駅に届けときましょうか?」
と訊いたところ
警察「拾った場所は駅ですか?道端?
じゃあ、こちらでやりますので少々お待ち下さい」
落ちてる場所によって、管轄が違うらしい・・・。
どうやら隣の交番から警察官を出せるか
確認している様子・・・。
(1分経過)
難航してます・・・(泣)。
よっぽど人が足りないんですねぇ・・・(^^;。
しばらくして
警察「15分ほどお待ち頂いてもよろしいですか?今から行きますので」
と、段々帰宅時間が遅くなる予感(^^;。
一応、手配がついたみたいだからと、待ってました。
でも・・・
交番に独りぼっち。
何か重大事件が起きて、誰かが駆け込んで来たらどうしましょう?
ただ単に落とし物を届けに来ただけなのに、
重大な事件に巻き込まれたら、どうしましょう?(T_T)
と、
不安な15分の後、警察官登場( ´ー`)フゥー...。
いや〜、帰宅中のワタシにしてみれば
ここからも長かったです・・・。
まず、定期入れの中身の点検が念入りでして・・・。
主要なものを書類に書き込んで行くんですが、
警察官「この定期入れは、何て書けばいいんでしょうねぇ?」
ワタシ「一応、ルイ・ヴィトンって書いてありますけどね」
警察官「あ、ホントだ。でも、本物なんですかね?分かります?」
ワタシは偽ブランドGメンか?!(^^;
そんなもん、分かるわけないでしょう?
ヴィトンと書いてあればヴィトンと思う。
そんなレベルでございますよ(笑)。
「いや、この定期入れは型式XYZの・・・」
とかスラスラ答える方が怪しいでしょう?(笑)
警察官「じゃあ、ルイ・ヴィトン柄(がら)という意味で
”ルイ・ヴィトン様(よう)”にしておきますね。
本物かどうか分かりませんから」
この本物への執念は、ナンなんでしょう???
警察庁さん・・・現場にブランド品が本物かどうかを見分けろと、
通達か何か出しているのでしょうか・・・??
それはあまりに酷です・・・(笑)。
どうして、ここまで真贋にこだわるのでしょう・・・???
いや、真贋というより”事実”になのか・・・。
その後も
警察官「落とし主が6ヵ月間現れない場合は、
あなたのものになりますが、権利放棄しますか?」
ワタシ(心の声)「しますよ!!!期限の切れた定期と
見も知らぬ女子大生の学生証もらってどうしろと?!」
警察官「落とし主に、あなたの連絡先(免許証で確認もされた)は
非公開ですか?公開ですか?
いや〜、最近個人情報の漏洩はうるさいですからねぇ」
ワタシ(心の声)「どっちでもいいです!」
と、色々やり取りが続き、
最後に書類に間違いがないか確認の上、サインを求められ終了。
交番に来てから45分以上が経過しておりました・・・。
あんだけ色々書かされる現場の警察官もかわいそうですが、
届けに来て、長時間拘束される側もツライものがあります・・・。
(今回は、隣の交番から来てもらうという時間も含んでいますが)
そもそも落とし物1件に1時間もかけてたら
警察官の仕事は、8件落とし物が来たら一日が終わっちゃうんですけど・・・(^^;。
どうにかなりませんかねぇ、お互いのために(笑)。
疲労が増した体を引きずって帰宅。
定期が持ち主の元に返ればいいですけどねぇ・・・。