読了『武器よさらば』

タイトルだけは小学生の頃から知っていました。

武器よさらば (新潮文庫)

武器よさらば (新潮文庫)

アメリカ文学に造詣なんてカケラもないワタシですが、
いや〜、でもこんな話だとは・・・というのが正直な感想です。
まず、
「主人公は前線に立つ兵士じゃない」
・・・小説のタイトルからして、
   武器を持って前線に立つ兵士かと思ってましたが
   負傷兵を後送するような医療兵に近い立場のようです。


「主人公はイタリア軍で働くアメリカ人」
・・・なぜにアメリカ人がイタリア軍で働いていたのか
   最後まで分かりませんでした。
   ヘミングウェイ自身が、イタリアで軍務に就いていたので
   その経験を踏襲しているのでしょうけど「なぜ?」という疑問は消えず。


「主人公が結構ナンパ野郎」
・・・物語のあらすじは、下段に書きますが、
   基本的には、
   負傷した主人公が入院した病院で看護婦をナンパする話なんです(笑)。
   いやいや、相当なまとめ方ですが、一面そういうところもあるんです。

(あらすじ・ネタバレ)
 医療兵としてイタリア軍に勤務してるアメリカ人の主人公は
 第一次世界大戦に従軍している。
 食事をしてる間に砲撃によって負傷した主人公は
 病院の看護婦を好きになり、やがて妊娠させてしまう。
 時期が至り、戦場に戻らなくてはならなくなった主人公は
 看護婦と再会を約して戦場に復帰するが、その頃に戦線は崩壊。
 総崩れとなって撤退が始まる。
 退却の際に、味方に殺されそうになった主人公は軍から逃亡。
 看護婦の元に戻り、二人でスイスに逃れる。
 そこで、看護婦はお産に入るが母子ともに亡くなってしまう・・・。


ん〜、ヘミングウェイ
老人と海』は好きだったのになぁ。