読了『日はまた昇る』
またまたヘミングウェイ。
- 作者: アーネストヘミングウェイ,Ernest Hemingway,高見浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/06/28
- メディア: 文庫
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発表当時は「旬」だった小説なんでしょうけど。
時代性がある本でした。はい。
この本を読んでいて「許す」と言うことについて考えました。
「許す」ということは、一種の快感を伴うものなんだなぁ、と。
本の中に出てくるんですが、誰かが
「許してくれ」
みたいなことを言う。
それに対して
「ああ、怒っちゃいないさ」
みたいな答えを返す。
この時に「許す」側には何らかの快感があるんじゃなかろうか、と思う。
自分が相手の立場を左右できる・・・と言った優越感、みたいな。
それを感じてるとすれば
これって、なんか醜い感情だなぁと思う。
もう「許す」ってシチュエーションである以上、
立場は対等ではないのだから、
そういうのを抜きで「許す」ことが出来る人間になりたいものだ。
ワタシなんて、大して偉くもないのだから(笑)。