中華航空爆発事故

最近、このページに”危ない航空会社”
もしくは”危なくない航空会社”のキーワードで
飛んでくる人が多いようです・・・。
中華航空のあの事故の後ですんで、皆さん気になりますよねぇ・・・。
以前、
ニューズウィークNewsweek)2007.02.28号で
「危ない航空会社ランキング」というものがありまして、
安全面から点を付けて行く方式で
実際には「危なくない航空会社ランキング」になってるんですが
その順位とかを見直してみました。
トップ10は

1位=bmi(旧:ブリティッシュミッドランド航空)
2位=フィンランド航空
3位=ルフトハンザ・シティライン
4位=トランスステーツ航空
5位=ラインエア
6位=イージージェット
7位=エア・ウィスコンシン航空
8位=KLMオランダ航空
9位=ニュージーランド航空
10位=ポルトガル航空

となっております。
自分の以前の書いたものを引用するのもナンですが
1位のbmiについては、一度
パリ−ロンドン間で乗ったことがあるのですが、

どんな飛行機だったか、全く思い出せません(笑)。

以前、自分でも書いた通り

基本的に「安全度」ランキングであって、
「満足度」ランキングではないですからね。
記憶には残らないけど、安全だったのかも・・・。

というところです。
「満足度」は記憶に残りやすいのでしょうけど、
「安全度」というのは”事故がない”ということで
記憶に残りにくいのかもしれませんね。


で、今回の中華航空を調べてみましたが
全300社中の211位。
むー、微妙なところですねぇ。
機体年齢とかが評価を下げているようですが、
今回の機体は比較的新しかったようですがね。

日本の航空会社では、
43位=全日本空輸(87.73点)
がトップ。
ライバルのJALは、
52位=日本航空インターナショナル(87.13点)
となっておりました。

しかし、

今回のニューズウィークの採点方法では、
「提携度」
なるものが評価対象になっており、国際的なアライアンス、
スターアライアンスワンワールドに加盟してると点が高くなるようになっています。
スターアライアンスに加盟するANAは、「提携度」が3点となっており、
現段階では正式加盟していないJALは、「提携度」が2点。
JALは4月からワンワールドに加盟することが表明されておりますので、
そこに加盟すると「提携度」が3点に上がります。
(実際、ワンワールド加盟の航空会社は3点で評価されている)
その点を加味すると、
88.13点=日本航空インターナショナル
87.73点=全日本空輸
となりJALは39位に浮上、逆転する計算です。

で、現在であれば順位は逆転しているかもしれません。
この他にもニューズウィークの採点方法には問題もあり

重要と思われる
「管制設備」
「空港」
「運航体制」
「安全管理」
などは、要求レベルが低いのか上位30社は全て満点となっております。
(「運航体制」はIATAの安全監査プログラムに登録されていれば満点)
これは、製造業でISO9001を取得している会社は
全て品質が同じと言ってるようなもので、
松下電器の品質と、ウチの会社の品質が同じだと評価するような暴挙(笑)。
「んなワケない」と思うのは、ワタシだけではないと思います。

なので

もっと積極的に、
座席にエアバッグを装備しているという
ヴァージン・アトランティック航空やキャセイ・パシフィック航空を
高く評価する方法を検討して欲しかったですね。
そして、やはり問題になりそうな整備外注の問題。
この辺りも評価の対象にして欲しかったです。

という思いは変わりません。


ウチの相方は常々
「あんな鉄の塊がどうして飛ぶのか、
 理屈では分かっても、感覚的には分からない」
と言っております。
今回は着陸後に爆発という事故でしたが、
ちょっと、しばらくはニューズウィークを手元に置いて
乗る飛行機を決めようかなぁと思う、今日この頃です。