夜明けは遠い

ある製品の故障原因について、設計部と検査部が対立。
当初、設計部の設計が原因と思われていましたが、
検査部の検査が問題ではないかとの疑いが浮上。
どちらの部署が原因なのかでモメ始めました。


設計部が、検査部に問題があったとする報告書を
作成すると言い出したので、営業部のワタシが介入。
関係部署を招集して、会議開催・・・。


どこの部署が原因だったなんて、どうでもいい
(その後の対策を立てるために”追究”はしますが、”追及”はどうでもいいです)
どっちにしろ、
お客から見たら「ウチの会社」の責任であることに変わりはない。
どっちかの部署が勝ったなんて、どうでもいい小さな問題だ。
どうしてそれが分からないのか。
社内で「あっちの責任だ」「こっちの責任だ」と
なすり合うことの、なんと虚しいことか。


いささか大きな例えだが、
幕末の日本で藩同士が争ってるようなもんで、
日本としてどうするのか、どうなるのか、の視点を持ってない。
たかだか数千人の会社なのに。
こんな狭い島なんだから、みんなで協力して
どうにか対外的な難局に当たらねばならないと言うのに。


こういう場合に調停をするはずの管理部は
「営業部として、設計部を責めた方が良いんじゃないの」
とまるで他人事のアドバイス
ただでさえ、設計部と検査部で争ってるところへ
営業部をけしかけて、管理部はどうするつもりなのか。
高見の見物か?漁夫の利か?


小さな自部署の平和さえ守られれば良しとするような
小さいな視点しか持ってない人が多過ぎる。
内部の闘争に明け暮れてる場合じゃない。
そんなエネルギーがあるんなら、対外的に使うべきだ。


我が社には、いがみ合う二部署をまとめる
坂本龍馬はいないのか!?
社内の薩長同盟さえも成らないのか!?
日本の・・・いや、我が社の夜明けは遠い