読了『陽気なギャングが世界を回す』

面白かった!

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

伊坂さんの作品の中でも、上位の出来かと思います。
テンポが良く、キャラが立っていて面白い。
相変わらず「こんな人いるかも」と「こんな人いるか?」という
ギリギリのラインを突いて来るキャラ設定ですが(嘘が見抜ける主人公とか)、
特異な世界観の中では、現実を一歩半離れたストーリーとして
受け入れられるさじ加減だと、ワタシは思っています。


映画化もされていまして、
そちらから先に観たクチですが、
原作の方が、やっぱり面白いような気がします。
映画の方は、喫茶店の奥さんがどうして加藤ローサさんだったのか。
原作の雰囲気とは、ちょっと合わない感じがするんですよねぇ。
ただ単に、監督の趣味なのか?(笑)
でも、小説だと「あり得るかも」と思った世界が
映画になると「これは無いだろ(笑)」になるのは何ででしょう?
映像になると、途端にウソくさく感じるんですよねぇ。

ルパン三世を実写にした、みたいな感じになってるし(笑)。