読んでます『小説・イエス』
絶対、クリスマスまでには読み終わらないけど(笑)。
- 作者: ウォルターワンゲリン,Jr.,Walter Wangerin,仲村明子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2006/10
- メディア: 単行本
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今まで『旧約編』『新約編』『使徒行伝』が出てます。
で、外国人著者独特のイントロダクション
何の説明もなく
「○○は、△△をしていた・・・」
みたいな始まり方で、ワタシには読みにくい。
(○○って誰だよ!とかって思っちゃいます)
徐々に解ってくる仕掛けには、どうにも馴染めないんですよねぇ。
しかも、
いきなりイエスが12歳の頃のエピソードからはじまる。
で、途中で生い立ちに戻る。
これも微妙。
まあ『旧約編』でもいきなりアブラハムからはじまってましたが・・・。
まだ第一章くらい。
どうにも宗教心が薄いワタシには、
厳格な宗教感には拒絶反応が起きちゃうんですけど、
昔、遠藤周作氏が描いていたキリスト迫害のシーンで
「あの人(キリスト)が何をしたと言うのか
あの人は貧しい人と一緒になって涙を流しただけじゃないか」
というのがありました(あったと思う)。
ああ・・・意外と本当はそんなシンプルなことだったのかな、
と思ったり。
そうであれば共感度が増します。
また、以前。
仏教でも「諸行無常」とか言って「すべては空しい」みたいな
ネガティブなイメージがありますが、
当初の意味では
「良いことは悪くなり、
悪いことは良くなる。
物事は移ろっていくから、その一々に心煩わせないで
心静かに生きよう」
ということだと聞いたことがあります。
日本の仏教では「栄枯盛衰」みたいな
盛→衰
の部分だけ強調されますが(エントロピー増大=笑)、
当初は
衰→盛
と「悪いことも良くなる」というもあった、と。
だから気にすんなよ、Take it easy!みたいな話だとすれば
これはこれで一つの哲学だ、と思ったり。
ここでもちょっと共感持てる感じ。
宗教というのは、最初はものすごくシンプルなものがあって
それが色んな人の手を経るに従って
段々と変な脚色が付いて行くのかなぁ・・・なんて思います。
「○○を信じろ!」
みたいなのには反発心を覚えますが、
ただの哲学、もしくは生き方指南であれば
耳を傾けてみたい気もあります。
難しいお年頃です(笑)。