読了『キケロー弁論集』
- 作者: キケロー,小川正広,谷栄一郎,山沢孝至
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/08/19
- メディア: 文庫
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共和制末期のローマでは、
こんな人格攻撃演説が行われていたのか…と驚きます。
もともと弾劾裁判などで使われた弁論のようですので
人を責める内容ではあるのですが、
親の生まれを持ち出したりして
ほとんど誹謗中傷の世界(^^;。
それと、これはキケローの性格なのかもしれませんが
自分を自分で褒める内容も多い(^^;。
巻末の解説が良いです。
ただの議事録ではなく演説したものに手を加えた
出版用の文書とのこと。
中には「こういう演説をするつもりだった」と
しなかった演説を出版することもあったとか(笑)。
政治パンフか、と納得。