読了『キケロー弁論集』

キケロー弁論集 (岩波文庫)

キケロー弁論集 (岩波文庫)

2000年以上前の弁論集が現代に読める・・・すごいことです。
共和制末期のローマでは、
こんな人格攻撃演説が行われていたのか…と驚きます。
もともと弾劾裁判などで使われた弁論のようですので
人を責める内容ではあるのですが、
親の生まれを持ち出したりして
ほとんど誹謗中傷の世界(^^;。


それと、これはキケローの性格なのかもしれませんが
自分を自分で褒める内容も多い(^^;。


巻末の解説が良いです。
ただの議事録ではなく演説したものに手を加えた
出版用の文書とのこと。
中には「こういう演説をするつもりだった」と
しなかった演説を出版することもあったとか(笑)。
政治パンフか、と納得。