『ちょっとピンぼけ』読了。
- 作者: ロバート・キャパ,川添浩史,井上清一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1979/05
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 44回
- この商品を含むブログ (58件) を見る
キャパは、写真だけでなく文章もうまい!
これが溢れる人間的な魅力なのかもしれません。
「パリよ、俺だよ(セ・モア)」
「そのとき、キャパの手はふるえていた」
「くびになった写真家の悲哀」
目次だけでワクワクします。
前にウィーランによるキャパの伝記(下記)を読みましたので、
キャパが話を”盛って”いるところも良く分かりました。
例えば、一回目のパラシュート部隊との降下は、
キャパの脚色で、実際は降下はしていない・・・など。
それでも、この文章の艶っぽさは何でしょう。
戦場を駆け、怖いものは怖いと書き、
ポーカーをしては大負け。
時にロンドンへ戻って、女性とのロマンス。
重要な作戦があると聴いては戦場に戻り
ノルマンディ上陸作戦の部隊と行動を共にする・・・。
女性のくどき文句も恥ずかしげもなく書き(むしろ自慢げ)、
ヘミングウェイと喧嘩したことも、赤裸々に。
そして、ちょっとだけ自分を格好よく描く。
人間的な、あまりに人間的な写真家・キャパ。
彼がワタシのお祖父さん達の世代(ちょっと上?)と思うと
なんか親近感が湧いてきます。
どんな時代でも、人間らしさの魅力は変わらないです。
- 作者: リチャード・ウィーラン,沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/03/12
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
- 作者: リチャード・ウィーラン,沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/04/07
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
- 作者: リチャード・ウィーラン,沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/05/12
- メディア: 文庫
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (13件) を見る