読了

久しぶりに歩きながらでも
読みたくなる本に出会いました(二宮尊徳か・・・)。

恋するように旅をして (講談社文庫)

恋するように旅をして (講談社文庫)

『恋するように旅をして』角田光代さんです。
ワタシ、失礼ながらこの直木賞作家さんの本に
興味を全く持ってなかったんです。
旅系の本ということで古本屋で(!)手に取りましたが、
これがなかなか面白い。


角田さんは女性には珍しい(と言うと怒られるかもしれませんが)、
バックバック系一人旅の人なんですな。
その旅先で感じたことや、出会った人々の話。
単純にワタシが旅に飢えてるだけかもしれませんが(^^;。
もう、角田さんはきっと悪い人ではあるまい、とまで思ってしまいます(笑)。
(↑犬好きの人の感覚に近い?)


ワタシも旅好きなんですが、
角田さんのような光るエピソードがありません。
(細かいトラブルは、よくあるんですが=笑)
特に「Where are we going」のバスのようなエピソード、
こんなエピソードに一生に一度でいいので遭遇してみたいものです。
そのエピソードとは、こんなものでした。

日本の中古車は程度がいいため、アジア各国で現役として
販売され、結果、日本語を書いたままの車がアジアの街を走ったりしています。
スリランカのある街でのこと、
角田さんは、どこか見覚えのあるバスを見かけます。
バスの横には”フレンズ幼稚園”と日本語で書いてあります。
これは角田さんが29年前、幼稚園の頃に乗ったバスそのものだったのです。

概ね、こんな話です(うまく要約できていませんが)。
なんと情緒のある話でしょう。


さて、今まで興味がなかった作家さんですが、
こうなると興味が湧いてきました。
他の著作も読んでみたいものです。