読了『海辺のカフカ』

今更ながら、読み終わりました。

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

ん〜・・・なんと言えば良いのでしょう。
正直、ワタシには「分からない」作品でした。
文章は非常に読ませます。
ストーリーテリングも見事です。
でも・・・何が言いたいのか、何だったのか、は
ワタシにはうまく説明できない小説であります。
「ナカタ」さんのキャラとか非常に好きなんですがね・・・。


分からなかったので、こんな本も買ってみました。

「村上春樹」が好き!  (宝島社文庫)

「村上春樹」が好き! (宝島社文庫)

元々、この時期に村上春樹に興味を持ったのは
海外で人気が高いという話を聞いていたところへ、
ノーベル賞の候補に挙がっているという話を聞いたからで、
「そんな日本を代表する作家なら、もう一回読んどく?」くらいの
軽いノリではあったのですが(笑)*1
そんな軽いノリで超えられるほど、村上春樹は簡単ではありませんでした(笑)。


この読本を読む限りでは、
どうも各人それぞれに感じるものは異なるようで、
それも初期の作品や最近の作品などでも違いがあったりして、
とにかく、ワタシの印象では
「不思議な話を書く人で、特にオチはない作家」
ということになっております(失礼!)。
読み終わった後に、深く、静かに思索すれあ良いのでしょうけど、
海辺のカフカ』の山小屋のような環境を持たぬワタシには
いささか難しいようです。
「もう少し時間をもらってもいいかな」
と言えば
「もちろん」
と答えてくれそうな優しさはあると思うので、
とりあえず深い思索は後にしておきたいと思います。


う〜ん、結局なんで村上春樹が海外でウケてるのかも
全然分かりませんでした・・・。

*1:それなら川端も大江も読めっちゅう話ですが、あっちは重そうなので=笑