読了『誰がために鐘は鳴る』

やっと読み終わりました。

誰がために鐘は鳴る〈下〉 (新潮文庫)

誰がために鐘は鳴る〈下〉 (新潮文庫)

やはり最後まで「鐘」は出てこず(笑)。
日はまた昇る』も、
結局タイトルと中身は何も関係なかったし・・・。
内容と関係ないタイトルをつけるのが
好きなんでしょうか、ヘミングウェイ


スペイン内戦に、後に敗退する
共和国側として参加していたアメリカ人が主人公・ジョーダン。
味方の攻勢とともに、橋を破壊する工作の指揮することになる。
スペイン人のまとまらないゲリラとともに
準備を行うが、
協力をしてくれるはずだったゲリラの別部隊は
敵に発見されて殲滅され、
味方からも裏切りがあり爆薬など一部の資材を失う。
そんな中、ゲリラの中の若い娘・マリアと恋に落ち
短い期間の中で燃え上がる。
いよいよ、橋を爆破することになるが・・・。


と言った話。上下巻二冊。
ゲリラの仲間ウチでもめて、すぐに同士撃ちしそうになったり
「何やってんの?!」と言いたくなるほど
話はまっすぐ進まない。
そして、
主人公が好意的に見ていた仲間は
最後近くになってあっさり死んでしまったり
無常というか、結構残虐なところも多し。
共和国派がファシスト派を
教会で虐殺するシーンが”回想”ながら
54ページも続く箇所があったり。
反戦(反内戦)がテーマかとも思ったりしました。


さてもさても、現代の基準から言えば
それほど面白くはない小説ではありました。
文体もそれほどには心に響かず。
公開当初は、結構評判だったようですが。