読了『スターバックス再生物語−つながりを育む経営』
- 作者: ハワード・シュルツ,ジョアンヌ・ゴードン,月沢李歌子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2011/04/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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その成長が鈍り、リーマンショックで景気環境は最悪になった時、
会長だった創業者ハワード・シュルツがCEOに復帰する。
コーヒー豆を安いものにし、
従業員の健康保険をカットするなどコスト減を奨める周囲に反対し、
コーヒーの品質にこだわり、コストをかけて従業員を教育し
こだわりのコーヒーの店として、
会社・従業員・顧客の”つながり”を武器に復帰を目指す・・・というような内容。
でも、シュルツさん、
売上減になったことで前のCEOを解任しながら
復帰後は、さらに売上高は下がり赤字にまで転落したりしてます(^^;。
前のCEOはどう思っただろう・・・とか余計なことが心配になります(笑)。
また、シュルツさんの下で
スタバ史上最大の店舗閉鎖とリストラを実施。
従業員を大事にすると云いながら、結構切ってたりします(^^;。
そして
シュルツさんが会長時代に推進した
音楽レーベルの見直しなど、シュルツさん自身の失敗の見直し多し。
また、元々が改善の余地が多すぎ。
新規開店ラッシュがたたってか、食品の調達先はバラバラ、
物流は遅配が当たり前。提供できないメニューが恒常的に発生。
(本書の中でも結局、達成率90%で終わる)
廃棄も多く、基幹システムはDOSで構築されてる・・・などなど。
新製品の投入(失敗もある)、コーヒーマシンの更新、
基幹システムの更新(店舗にノートパソコンすらなかった…)などなど
確かに改善はされてる部分はありますが、
成長分野は結局は、インスタントコーヒーへの参入(VIAのこと)と、
海外(特に中国)での新規店舗展開なのかなぁ・・・と思ったり。
それでも、やや美化されているとは云え失敗も書いてあり
模索する姿、何にも増して復活には情熱が必要なんだという事はよく伝わります。
何しろ、読んだ後にはスタバを飲みたくなる(笑)。
スタバの術中にハマってる気がしなくもない。